
ショパン、
ピアノメソッドとエチュード
- Chopin, Méthode de Piano et Études
《もくじより》
ショパンのピアノメソッド草稿(新和訳)
概論・実践
日々の練習への応用
ウォーミングアップ
エチュード Op.10, 25全曲
あとがき(翻訳後記・ショパンの背景など)
ショパンのピアノメソッドは、ショパンの楽曲のためのメソッドではなく、ピアノ演奏を学ぶための標準的なメソッドで、本来はすべてのピアノ学習者が初学の段階から取り組むべきものであります。いわばピアノの取扱説明書であり、ピアノで音楽を奏でるために必要なことが端的に書かれた、ピアノ学習者・指導者必学のメソッドであります。
本書では、ショパンのピアノメソッドを理解するための解説や応用、実際に海外で行われている実践法などをご紹介しております。

《まえがきより要約抜粋》
「書きかけの原稿が後からたくさん見つかるだろうが,どうかわたしの名のもとに,それらはすべて焼却してほしい」
この言葉はショパンが死の間際、枕辺に侍った友人たちに遺した言葉として知られています。しかしながらこの遺言は守られることなく、多くの書きかけの原稿が後に出版され、おかげでわたしたちは葬られていたかもしれない数々の名曲に出会うことができました。
が、この遺言に続きがあることをご存知の方はどれくらいいらっしゃるでしょう。
「メソッドの最初の部分を書いたが、それだけは燃やさないでほしい、なんらかの有用性を引き出せるかアルカンとルベールに任せるので」
この「メソッドの最初の部分」が、本書で取り上げるショパンのピアノメソッドです。
筆者がこのメソッドに出会ったのは十数年ほど前のことですが、これをひもとき、研究するうち、ショパンのエチュードOp.10と25は、このメソッドの実践のために書かれた教則本なのではないかと考えるようになりました。最初の部分で終わったメソッドとこれらのエチュードを組み合わせると、ひとつの「ピアニスト養成書」が完成するのではないかと。
そのアイディアを形にせんと試みたのが本書になります。
本書ではショパンのピアノメソッド(原語:フランス語)を筆者自身で翻訳し直し、解説と応用、実際に海外で行われている実践法とともにご紹介しております。日々の練習のご参考にしていただけたら幸いです。
全166ページ
定価:4,500円(税込/配送国内のみ)
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